私は検査技師が行う業務の中でも特に興味があった生理機能検査の分野で仕事をしたいと考えていました。当院は循環器に特化した専門の施設であり、臨床検査技師は心電図や心臓・血管超音波検査などの生理機能検査を中心に業務を行います。このような自分がやりたいことが学べる職場に興味をもち、実際に施設見学をした際には、患者さんと接し検査を行っているところを見せていただき、画像を見ながら丁寧に分かりやすく説明していただきました。それを見て私もこの先輩方のもとで循環器に関する多くの知識を身につけ、技術を学び、それらを活かしてここで働きたいと思うようになりました。
心電図や超音波検査などの生理機能検査では、検査を行う際、実際に患者さんと接する必要があります。患者さんによっては目や耳の不自由な方や自分では思うように体が動かせない方など様々な方の検査を行いますので、はじめはどのように患者さんと接していけばいいのかが分からず、患者さんを不快な気持ちにさせてしまうことがありました。どのようにすれば患者さんが気持ちよく、スムーズに検査を行うことが出来るのかを日々考え、丁寧に対応することを心がけるようにしていくと、患者さんから「ありがとう」という感謝の言葉や「検査してもらったから安心した」などの言葉をいただけるようになりました。その言葉を聞くことができた時にやりがいを感じます。
当院で働き始めた当初は、分からないことが多く不安でしたが、当院の検査室の先輩方はとても丁寧に説明してくれました。また、当院の特色のひとつでもあると思いますが、先生や看護師、診療放射線技師など他部署とも連携が密接で、患者さんの状態・治療方針を詳しく説明してくれるので、他職種の業務内容や知識も多く得ることが出来ます。仕事内容は検査室内だけの心電図や超音波検査だけでなく、カテーテル室やオペ室などの業務に携わることで、私が普段行っている検査がどのように患者さんの診断・治療に役立っているか直に感じることが出来ます。
専門用語や略語が多く、はじめは先輩たちが何についての話をしているのかが全く分かりませんでした。私の知らない単語が出てくるたびに先輩に質問したり、本で調べたりなどして少しでも話の内容が分かるように勉強しました。また、超音波検査では目的とする画像を描出する技術が必要で、初めはうまく画像を描出することが出来ず、検査に時間がかかっていました。きれいな画像を描出するためにはより多くの経験を積む必要があるため、先輩が実際に検査しているところを見て学んだり、先輩に被検者になってもらい、画像を描出する練習を繰り返し行ったりしました。

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出勤 着替え |
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検査室準備 検査に使うエコーや心電計の立ち上げやセッティングを行います |
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業務開始 超音波検査・心電図検査など |
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昼休憩 |
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午後業務開始 超音波検査・心電図検査など |
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トレッドミル運動負荷心電図 |
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血液機器のメンテナンスや、使用した道具の洗浄を行い、明日の準備を行います |
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終業 |
私はまだまだ循環器に関する知識が乏しく、検査技術も未熟なため、先輩方に教えてもらったり、アドバイスをもらわなければ自分では対応しきれないような場合がありますので、先輩方のように自分でしっかりと責任を持って検査を行えるようにしていきたいです。また、循環器領域の超音波検査士の資格取得にも挑戦したいと考えています。そのためにたくさんの症例を経験したり、勉強会に積極的に参加したりして、より多くの知識を身につけたいと思います。そこで得られた知識を日常の検査業務に活かし、患者さんのお役に立てるようにしていきたいです。
当院は循環器専門の施設であり、循環器に関する様々な専門知識を身につけることが出来ます。また、検査技師は心電図や超音波検査などの生理機能検査を行っており、先輩方には丁寧で分かりやすい指導をしてもらえ、学びやすい環境であるため検査技術や知識の習得が出来ます。定期的に勉強会も行っており、さまざまな症例を見ることで自分の知識をさらに深めることが出来ます。循環器に興味のある方、生理機能検査に興味のある方、超音波検査の技術を身につけたい方など、ぜひ私たちと一緒に働きましょう。

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