関西の診療放射線技師学校に在学中、病院実習で循環器病院に行く機会がありました。そのときはじめて医療現場で心臓CTやカテーテル検査を見ることができたのですが、CTを撮影するとすぐに画像変換され患者さんの心臓が立体的に出来上がったり、数ミリの細い管を体内に挿入して、たったの1時間程度で狭心症を治療したりと、見るもの全てが衝撃的で、とても印象に残ったのを憶えています。
循環器領域で仕事をしたいという想いを抱えたまま地元松山で就職活動をしていたところ、カテーテル検査やCT検査を数多く実施しているよつば循環器科クリニックの存在を知り働くこととなりました。
当院ではCT検査・核医学検査・一般撮影検査が主な仕事内容になります。診療放射線技師の仕事において、撮影した画像が治療方法や術式を決定するのに大事な要素となりますので、検査依頼に沿った画像を医師へ提供する事がとても重要だと考えています。
その中で、患者さんにとって最も必要な画像が得られるように撮影方法を工夫する事で、検査目的の部位がより正確に観察でき、診断しやすい画像を得ることができます。患者さんごとに依頼目的を十分に把握することが大切であり、医師へ最適な画像を提供することにやりがいを感じています。
放射線技師の仕事をする中で、検査機器の操作・画像処理・撮影条件や検査結果のデータベースへの入力に至るまでコンピューターは欠かせない存在です。私は就職するまでパソコンをほとんど触った事のない、いわゆるアナログ人間でしたので、人並みに使えるようになるまでとても苦労しました。
また画像処理をするにあたっては、医師の依頼内容を正確に理解しなければ、見当違いな画像を提供してしまうことになります。同じデータであっても、画像処理ひとつで観察のしやすさが変わってきます。疾患の特徴や治療方法、手術するにあたって留意するポイントなどを理解することで、依頼に沿った画像や、患者さん自身が疾患を理解しやすい画像の提供ができるようになりました。

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出勤 各装置の仕業点検および当日検査の予約確認 |
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全体朝礼 |
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CT撮影および解析業務、レントゲン撮影 |
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昼休憩 |
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CT撮影および解析業務、レントゲン撮影 |
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終業 |
当院の検査棟は放射線室と検査室とが隣接しています。
またカテーテル室では、医師・看護師・臨床工学技士・臨床検査技師・診療放射線技師が協力して仕事を行います。
その中で、お互いの検査内容について話し合ったり、それぞれの専門分野の指導を受けたり意見を聞いたりすることで、新しい発見も多く、とても刺激を受けています。
おおきな総合病院のように何十人と診療放射線技師がいるわけではありませんが、職種間の隔たりが無く一つのチームとして患者さんに向き合っていける環境で仕事をすることができ、良かったと思っています。
日々の業務を行うなかで現状に満足するのではなく、疑問に感じた点はデータ収集し研究することにより、患者さんに最適で正確な検査結果を提供出来るように業務を行っていきたいと思っています。また医療分野の進歩は早く、CT検査においては新しい画像再構成法や被ばく低減機構など毎年のようにさまざまな機能を備えた装置が出てきています。学会や研究会に参加し、話題とされている内容や他施設の情報を知ることで、業務に活かしたいと考えています。
『カテーテル手術』『心臓血管外科手術』『急性心筋梗塞』などという言葉を耳にすると、『難しそうだな・・・』『自分に出来るかな・・・』と思い、不安になる方も少なくないと思います。
私は学校を卒業して、当院が初めての就職先だったため、社会人になる期待と同時に、不安な気持ちでいっぱいでした。
しかし働き始めてみると、職種を問わず周りの先輩達が自分のことを気にかけてくれ、丁寧な指導を受けることができ、不安な気持ちは「早く一人前になりたい」という前向きな気持ちに変わっていきました。
放射線技師という枠にとらわれず、幅広い知識を習得することができる職場ですので、循環器分野でスキルアップしたいという方はぜひ一緒に働きましょう。

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